外部資金研究

研究者名:馬場大介(研究代表者)
研究題名:国語・国文学研究におけるドイツ語圏の学術との接触
資金源(期間):日本学術振興会 科学研究費 若手研究 23K12093(2023年4月1日〜2027年3月31日)

紹介文:本研究の主題は、およそ1890年から1910年にかけての国語・国文学研究におけるドイツ語圏の学術との接触である。研究対象とするのは、ドイツ語圏の研究方法の導入によって日本語・日本文学研究の近代化に深く関与した国文学者の芳賀矢一(はがやいち:1867-1927)と国語学者の上田万年(うえだかずとし:1867-1937)の仕事である。本研究の目的は、芳賀と上田が、どのような状況に置かれ、ドイツの研究方法に対してどのような取捨選択を行い、その結果としてどのような国語・国文学研究が確立したのかを明らかにすることにある。
研究者名:MORRIS, Samuel Arthur(Principal Investigator)
研究題名:The implementation and evaluation of a language teacher emotion regulation training programme
資金源(期間):JSPS Kakenhi, Grant-in-Aid for Scientific Research(C), 23K00756 (2023/04/01 - 2026/03/31)

紹介文:The purpose of this study is to design, implement, and evaluate a training programme designed to educate 20 non-Japanese language teachers in Japan about adaptive emotion regulation actions. The outcomes of this research will be used to support language teachers in Japan to reduce stress and improve their well-being.
研究者名:上野育子(研究代表者)
研究題名:CLIL(内容言語統合型学習)における学習者の深い学びを導くファシリテーションの検証
資金源(期間):日本学術振興会 科学研究費 若手研究 23K12246(2023年4月1日~2027年3月31日)

紹介文:本研究はCLIL(内容言語統合型学習)授業内での適切なファシリテーションが学習者の心理的安全性を担保し、言語力や内容理解を促進するscaffolding(足場かけ)が用いられることにより、学習者の深い学びへと繋がることを仮説とした検証型調査である。本研究は大学生がリベラルアーツを英語で身につける授業実践のための指針の一つとなり、ファシリテーション研究ならびにCLILカリキュラム開発の発展に貢献する。
研究者名:泉水浩隆(研究代表者)
研究題名:日本人スペイン語学習者の韻律に見られる諸問題と音楽を利用した発音指導
資金源(期間):日本学術振興会 科学研究費 基盤研究C 19K00865(2019年4月1日~2024年3月31日)

紹介文:本研究では、日本人学習者のスペイン語の発音に見られる諸問題について、理論的側面と言語教育的側面の双方から考察する。理論的側面では、実験音声学的見地から、日本人スペイン語学習者の発音における特性や難点を検証し、言語教育的観点からは、効果的な発音教育への示唆を得ること、発音指導のための楽曲を作成して授業で使用し、その効果を測定して、スペイン語の発音指導に関する具体的提言を行うことを目指す。
研究者名:黒木秀房(研究代表者)
研究題名:ジル・ドゥルーズと20世紀後半フランスにおける共同体論
資金源(期間):日本学術振興会 科学研究費 研究活動スタート支援 21K19958 (2021年8月30日~2023年3月31日)

紹介文:グローバル化、多様化がすすむ現代社会において、共通項をもたない者たちが共に生きることはいかにして可能か、という問いについて考えることは喫緊の課題である。この共同性なき共同体論を展開する哲学者は、世界を見渡しても枚挙に暇が無い。その思想的源泉として、しばしばブランショやナンシーが考察の対象になってきた。しかし、ポスト構造主義の哲学者、とりわけドゥルーズの寄与について、十分に解明されてきたとは言いがたい。そこで、ドゥルーズを軸に同世代以降の哲学者たちを共同体論の観点から再検討し、最終的にはこれらの思想が世界的に受容されるようになった歴史的意義を検討したい。
研究者名:Tara McIlroy (Principal Investigator)
研究題名:Developing foreign language literature education with CLIL pedagogy and CEFR
資金源(期間):JSPS Kakenhi, Grant-in-Aid for Early-Career Scientists, 21K13076 (2021/04/01 - 2025/03/31)

紹介文:Universities in Japan are moving towards a more comprehensive use of content and language integrated learning (CLIL) in various subject areas and across multiple languages. The project will explore how teachers in Japan use interactions with literature (novels, poems, drama, and film) to support foreign language (FL) development, and suggest ways to develop curricula to achieve FL learning goals. This research uses multiple research perspectives, looking at curriculum and policy documents, classroom practices, and CEFR competencies, with an additional focus on teacher perspectives of using literature for FL education. The project will disseminate research results to the wider FL teaching community in Japan and overseas.
研究者名:宗実陽子(研究代表者)
研究題名:異文化コミュニケーション能力に寄与する要素抽出・モデルの構築と授業案の提示
資金源(期間):日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究 (C)19K00923(2019年4月1日~2023年3月31日)

紹介文:グローバル化の急速に進む社会において、外国語学習の究極の目的は、コミュニケーション能力を伸ばす事から異文化コミュニケーション能力を伸ばすことへと移行しつつある。異文化コミュニケーションそのものを主軸として、それに影響を与える要素を組み込んだ概念モデルはこれまで主に、著名な学者が唱える理論に基づいて構築されてきた。本研究では、大学教員、大学生、実社会で異文化の人達と仕事に携わる人達の観点を統合し、クラスルームでの実践に直結する新しい異文化コミュニケーションモデルの構築し、異文化コミュニケーション能力開発の礎とする事を目的とする。
研究者名:三浦愛香(研究代表者)
研究題名:日本人英語学習者の話し言葉コーパスが示す社会語用論的能力の検証
資金源(期間):日本学術振興会 科学研究費 基盤研究(C)19K00891(2019年4月1日~2023年3月31日)

紹介文:本研究は、「日本人英語学習者の話し言葉コーパスにおける語用論的能力の基準特性の抽出と分析」(2016~2018年度 基盤研究(C))を土台としている。買い物での要求の発話行為に着目し、異なる習得段階における学習者の語用論的能力を弁別する言語特徴を抽出した。これらの言語項目は学習者の「語用言語学的能力」を示す。本研究では、抽出した言語項目を、対話者同士の社会的な関係や対話の状況別にポライトネスの度合いを判断し、コーパスから得られた頻度情報を用いて「社会語用論的能力」を一般化できるかを探ることを目的としている。
研究者名:三浦愛香(研究代表者)
研究題名:日本人英語学習者の話し言葉コーパスにおける語用論的能力の基準特性の抽出と分析
資金源(期間):日本学術振興会 科学研究費 基盤研究(C)16K02937(2016年4月1日~2019年3月31日)

紹介文:日本人英語学習者の話し言葉コーパスであるNICT JLEコーパスを用い、異なる習得段階(CEFR A1、A2及びB1レベル)にある学習者の語用論的能力を弁別する言語特徴(基準特性)を抽出した。特に、買い物のロールプレイにおける要求の発話行為で使用される言語項目に着目した。A1及びA2学習者は文法・語彙能力が低いため、選択できる言語項目が限られており、発話の大部分を直接的な表現が占める。B1学習者になると、間接的な表現の割合が増えるが、社会語用論的に不適切な発話も観察された。要求の発話行為の研究では、抽出タスクによる小規模なデータ収集が主流であるが、本研究では、先行研究を計量的に補完できるコーパス研究の利点が示された。
研究者名:佐々木正徳(研究代表者)
研究題名:韓国の男性性とミリタリズム—周縁的兵役参与者の語りから紡ぐジェンダーの重層性
資金源(期間):日本学術振興会 科学研究費 若手研究(B)24710306(2012年4月1日~2014年3月31日)

紹介文:本研究の成果は、徴兵制を軸に現代韓国社会のジェンダー秩序を再構成しモデルを構築したこと、韓国の男性性の多様性と重層性を明らかにしたこと、韓国の男性性に関する実証的な研究を蓄積したこと、そして、日本における韓国研究に貢献したこと、の四点に集約される。
国防の義務が韓国社会(およびジェンダー秩序)に与える影響についての研究は、兵役の役割を再社会化もしくは通過儀礼として把握するものがほとんどであった。しかし本研究では、兵役の役割が、男性に「自己犠牲」のラベルを獲得させることにあるということを明らかにした。

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