翻訳書籍研究

著者/編者:アンヌ・ソヴァニャルグ著、小倉拓也・黒木秀房・福尾匠訳
タイトル:ドゥルーズと芸術
出版年・出版社:
2024年・月曜社

概要:
現在、ドゥルーズ研究を牽引するアンヌ・ソヴァニャルグによる博士論文を元にした本書は、2005年の刊行以後、広く参照されてきた研究書である。彼女は芸術との関連において独自の哲学を練り上げてきたドゥルーズの特徴に着目し、その複雑な関係をクロノロジックに辿ることで、彼の多彩な概念布置の動的編成を総体的に整理している。
著者/編者:ティフェーヌ・サモワイヨ著、桑田光平・伊澤拓人・伊藤靖浩・黒木秀房・清水雄大・福井有人訳
タイトル:評伝ロラン・バルト
出版年・出版社:
2023年・水声社

概要:
フランス現代思想を代表する一人、批評家ロラン・バルトの人生はこれまでも多く語られてきた。浩瀚な伝記があるのみならず、小説の登場人物にもなり、何より彼自身が自伝を書いている。バルトの知人による貴重な証言にくわえ、未調査の草稿や書簡を精査し、たしかな考察を加えた上で、この輻輳するバルトの生とテクストの関係をよりダイナミックな形で描きだした本書は、彼の評伝の決定版である。
著者/編者:ミレイユ・カル=グリュベール著、関 未玲・上田章子訳
タイトル:クロード・シモン—書くことに捧げた人生
出版年・出版社:
2023年・水声社

概要:
本書は、Mireille Calle-Gruber著Claude Simon, une vie à écrire(Seuil, 2011)の全訳である。手記、創作ノート、絵画作品や写真などのアーカイブを検証し、長らくベールに包まれてきたノーベル文学賞受賞作家であるクロード・シモンの人生を明らかにした、初の大部な学術的伝記となる。創作過程の軌跡を留める手記を文学作品と突き合わせながら変遷の軌跡を描き起こし、新たな読解の可能性を開いている。本翻訳は「クロード・シモンと同年代作家のアーカイブ(ARCS;Archive. Claude Simon et ses contemporains)協会」の助成を受けている。また、2023年8月5日付「朝日新聞」に書評が掲載されている。
著者/編者:キム・チュイ著 (訳:関 未玲)
タイトル:満ち足りた人生
出版年・出版社:
2023年・彩流社

概要:
2018年度ノーベル文学賞の代替賞となったニュー・アカデミー文学賞ファイナリストであるキム・チュイの小説第三作目の翻訳となる。ベトナムからケベックへと渡った孤児マンの人生が、料理の世界とともに開けてゆく。ボートピープルとしてカナダに渡った作家自身を彷彿させるマンの心の揺らぎが、繊細なタッチで描かれる。小説に挿入されるベトナム料理と、心の思いを料理に託すベトナム文化も、マンの成長とともに紹介されている。
著者/編者:陳祖恩著、銭暁波・森平崇文共訳
タイトル:上海 記憶の散歩
出版年・出版社:
2023年・勁草書房

概要:
200点を超える豊富な写真と細やかなエピソードにより、中国一の国際都市、経済都市、文化都市、移民都市であった近代上海を歩く。
監訳者:住田正樹 共訳者:東野充成、佐々木正徳(第8章、第9章担当)、山瀬範子、針塚瑞樹
タイトル:ピア・パワー 子どもの仲間集団の社会学
出版年・出版社:
2017年・九州大学出版会

概要:
子どもの社会学的研究の名著として知られる、Patricia, A. Adler & Peter Adler, Peer Power : Preadolescent Culture and Identity (Rutgers University Press, 1998)の全訳。8歳から12歳(小学校3年生~6年生)の子どもたちの仲間世界を8年間にわたり参与観察した研究の成果。佐々木は、第8章「異性関係(Ⅰ)初期と中期」、第9章「異性関係(Ⅱ)後期」の訳出を担当した。
著者/編者:キム・チュイ著 (訳:関 未玲)
タイトル:ヴィという少女
出版年・出版社:
2021年、彩流社

概要:
本書は、2018年度ノーベル文学賞の代替賞となったニュー・アカデミー文学賞にノミネートされたことで注目を浴びたケベック人作家キム・チュイの文学作品4作目にあたる『ヴィという少女』の翻訳である。10歳のときにボートピープルとしてベトナムからカナダへ移民した作家の自伝的小説であり、作家の第二の故郷となったケベックの間文化主義を体現する、文化と文化の間隙を生きる主人公の姿を描いた作品となっている。

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