研究書籍研究

著者/編者: Michelle Royer, Lauren Upadhyay 共著者:Mirei Seki(第Ⅱ部 p.107-120 担当)
タイトル:Marguerite Duras à la croisée des arts
出版年・出版社:
2019年・Éditions Peter Lang

概要:
国際マルグリット・デュラス学会が2016年にシドニーにて開催した国際大会後に、研究発表をまとめ、出版された書籍となっている。「映画」を全体テーマとして取り上げた今回の大会では、デュラスの映画作品や戯曲について様々な角度から検証がなされた。拙論は「マルグリット・デュラスの文学創造における映画制作の影響」という日本語タイトル名でデュラスが自らの映画制作と文学テクストの創作とをどのように横断していったのか、明らかにしている。
著者/編者:冨士谷あつ子&新川達郎 共著者:佐々木正徳(第III部第3章担当)
タイトル:フランスに学ぶジェンダー平等の推進と日本のこれから
出版年・出版社:
2022年・明石書店

概要:
日本においてジェンダー平等を推進するための方策について検討する論稿集。総論の後、フランスの「パリテ法」を一つのモデルケースとして成果と課題について検証し、他地域のクオータ制の成果と課題について検討した後に、子ども・若者・生涯教育などさまざまな領域からジェンダー平等推進のための提案がなされている。佐々木は「韓国における女性の政治参加」というタイトルで韓国のクオータ制(女性割当制)の成果と課題についてまとめた。
著者/編者:森平雅彦・辻野裕紀・波潟剛・元兼正浩 共著者:佐々木正徳(第2部第7章担当)
タイトル:日韓の交流と共生 多様性の過去・現在・未来
出版年・出版社:
2022年・九州大学出版会

概要:
九州大学韓国研究センターによる分野横断研究プロジェクト「東アジアにおける人の国際的移動:日韓の交流と共生、および多様性の追求」(韓国国際交流財団助成事業)の成果集成。古代・中世の交流、学びの現場での交流、相互理解の現場での交流と、さまざまなレベルでの交流と共生の様子が論じられている。佐々木は「日本における韓国教育院の役割変容」と題し、在日教育の場として日本で重要な役割を果たした韓国教育院のこれまでとこれからについて検討している。
著者/編者:馬場大介
タイトル:近代日本文学史記述のハイブリッドな一起源:カール・フローレンツ『日本文学史』における日独の学術文化接触
出版年・出版社:
2020年・三元社

概要:
日本のゲルマニスティクから投じられる一石が、明治時代の日独交流のリアルな様相を精緻に描き出す。日本のドイツ文学とドイツの日本学の開祖は、いかにしてドイツ語の日本文学史を書き上げたのか。その記述に基づき、日本人の研究協力を通じて、日独の学術的要素が混ざり合い変形していく知的なあり様を具体的に論じる。本書の波紋は、現代の日本文学研究の起源へと及ぶ。
著者/編者:黒木秀房
タイトル:ジル・ドゥルーズの哲学と芸術——ノヴァ・フィグラ
出版年・出版社:
2020年・水声社

概要:
20世紀フランスの哲学者ジル・ドゥルーズは、生涯をつうじて、たえず芸術への目配せを行いながら独自の哲学を展開した。本書は、その独特な芸術との関係性を、とりわけ「フィギュール」という概念に着目しながら丹念に読み解いたものである。最終的に、ドゥルーズが芸術とともに論じていたことが、現代フランスにおいて大きなトポスの一つとなっている「共同性なき共同体」の議論へと通じることを明らかにした。
著者/編者:関 未玲、森本淳生、ジル・フィリップ他
タイトル:マルグリット・デュラス〈声〉の幻前 小説・映画・戯曲
出版年・出版社:
2020年・水声社

概要:
小説作品だけでなく、戯曲や映像作品も手掛けた20世紀フランス女性作家マルグリット・デュラスの、ジャンルを超えた創造過程を追うことで、言語に〈視覚性〉をもたらそうとした作家の歩みを丁寧に検証した研究書。2018年に京都大学人文科学研究所主催で行われたシンポジウムをもとに編纂されている。
著者/編者:Mirei Seki/Olivier Ammour-Mayeur/Florence de Chalonge, Yann Mével他
タイトル:Marguerite Duras—Passages, croisements, rencontres
出版年・出版社:
2019・Classiques Garnier

概要:
フランスのスリジー・ラ・サールで開催されたマルグリット・デュラス生誕100周年記念国際シンポジウムで行われた発表をまとめた論集に寄稿。デュラスと同時代作家・哲学者の発言を比較しながら、彼女が文学を通してアリストテレス以来の可視・不可視という問題に新たな提案を試みていたことを明らかにした。
著者/編者:Masakazu Mishima
タイトル:Challenging the Native Speakerism: Teaching English as a Global Language in Japan
出版年・出版社:
2009・VDM Verlag

概要:
The native speakerism has developed into a prominent social phoenomena in the world of English language education known as Native speaker vs. Non-native speaker dichotomy. It is a manifestation of the ideology which favors native speakers as superior language teachers based on their native language status. A discriminative hiring practice against even highly trained non-native English speaking teachers is a typical example of the dichotomy. This book examines this global social phenomena in the context of Japanese English education and challenges the myth that native speakers are intrinsically superior to their nonnative counterparts as English language teachers. The author applies linguistic, social as well as pedagogical perspectives to examine the issue and argues that the existence of the dichotomy is not only disservice to English language learners but also the development of fair professionalism in the nation. The issue presented in this book holds utmost relevance to language teaching professionals and to administrators of language teaching institutions or anyone else who is involved in learning and teaching of the English language.

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